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CBN(Chemistry & Biology News)

2023/5/23 【化学生物領域】走査電子顕微鏡 (SEM:Scanning Electro...

 

 2年次で化学生物領域を選択した生徒たちが電子顕微鏡等の製造販売を行っている「日本電子株式会社」の体験講座を本校に設置されているSEMを用いて受講しました。体験講座は①座学と②実際にSEMを操作したり体験する2部構成になっており、生徒たちも楽しそうに受講していました。①の座学の一部分では大学の医学部の講義でも使われている内容で、卵と精子の減数分裂や受精の詳細画像や、胚の発生過程や顔の形成などの精細な画像は素晴らしかったです。用語や模式図自体は高校「生物」の教科書にもある通りですが、実際の画像は違いますね!

2024/03/08 東京大学大学院農学生命科学研究科の先生に出前授業をしていただきました!

 来年度化学生物領域を選択する生徒たちに向けて、「東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 応用免疫学教室 准教授 三條場千寿 先生」と来年度より「同大学大学院博士課程に在籍する皆川夏奈子 さん」に出前授業をしていただきました。
 三條場先生から、NTD(Neglected Tropical Diseases)顧みられない熱帯病の話や、ワンヘルス(One Health)というヒト、動物、環境の健康を実現する取り組みなどについてわかりやすく御講義いただき、
 皆川さんからは生物同士の関わりについてや、卒論研究の「昆虫(感染症を媒介するサシチョウバエ)体内の共生細菌を利用した感染症コントロール」の実験結果についてなどを教えていただきました。 

 研究が社会の中でどのような意味をもつのか、公衆衛生にどのように関わるのかをわかりやすく教えていただきました。
 個別に質問をしに行く生徒もいて、講義を聞いた生徒達には来年度から始まる”課題研究”にむけて、たくさんのヒントを頂く機会になったのではないでしょうか。

【領域課外実習】

 領域課外実習は、2年次の「課題研究」に向けて1年次の生徒向けに様々なタイプの実験を体験してもらう実習です。

【プロテアーゼ生産菌のスクリーニング】

 土壌1g中、数百万以上いる微生物から、タンパク質を分解できる微生物を単離するまでの一連の実験操作を体験してもらいました。菌の周りにクリアゾーンと呼ばれる、透明な領域を展開できる微生物を指標にして取るという原理です。
 無菌操作・希釈方法・植菌方法・特殊培地作製方法など、これらができるようになると、薬成分(抗生物質)を生産する菌や、特定の物質を分解する菌(環境浄化などにつかえる)、特定の環境下で生きられる菌などを分離するのに使えるなど、様々な分野の研究に使えます。

【プラスチックの密度分類】

 様々な濃度の食塩水を作り、色分けした層を用意します。様々なプラスチックを密度の違いによって分類する実験です。PEは上層に浮かんだり、PETは沈んだり、生分解性プラスチックPCL(ポリカプロトラクトン)はどこの層に入るのか等調べる実習です。基本的な水溶液を作る練習にもなります。

【ハンドクリーム製造実習】

 ハンドクリームを 自分で製造して、乳化現象を確認したり、商品の成分と比較することや、医薬品医療機器法(薬機法)から取り扱いの注意を学んだりする実習です。匂いや色を付けたりするアレンジも可です。